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2014/08/25(Mon)

盆踊り

こんにちは、デザイナーの藤原です。

今年の夏は雨が多くて気温も30℃ からなかなか上がらず、どうも夏らしくないですね。
とはいっても、私が子どもの頃は30℃ 越えの真夏日なんてものはひと夏にそう幾日もなかったように記憶しているのですが…

先日のお盆休み、そんなはっきりしないお天気のなか海水浴&バーベキューパーティに行ってきました。ここ数年来、高校時代の友人連中と瀬戸内の無人島でおこなっている年中行事なのですが、今年は潮の関係でいつもの無人島のビーチが使用できず急遽場所を変更、芸予諸島の離島「津島」に行ってきました。

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この津島、古くは河野水軍の砦があり、海運業で栄えた最盛期には2,000人以上の人が住んでいたそうなのですが最近では島を離れる人が増え、現在島民はわずか20人(!)ほどだそうです。島民のほぼ全員が高齢者なのでもちろん学校などはなく食堂も商店も郵便局もなにもない、生活の全てを1日3便の定期船に頼っている小さな島です。先日『破門』で直木賞を受賞した作家の黒川博行さんがこの小さな島のご出身と聞いて驚きましたが、私は今治市の高校時代この島の名前を聞いた事すらありませんでした。

港の周辺には小さな集落があります。しかし覗いてみるとそのほとんどが空き家で、人が通らなくなった路地には苔が生えて植物が生い茂り、恐らく数年のうちには通行ができなくなりそうな様子です。ちょうど日本テレビ「鉄腕DASH」の DASH島 も、まだ人が住んでいた頃はこんなカンジだったのかな、とか思ったりしました。もちろん島に住んでいる方々にはこの島の人口減少は深刻な問題なのでしょうけど、今にも崩れ落ちそうな臨界点ギリギリのさびれ具合(失礼)がなんともいい雰囲気を醸し出していて、バーベキューの合間を縫ってあちこち島内(とはいっても建物があるエリアは港から見渡せる範囲だけなのですが)を散策してみました。

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路地奥の家はたいてい空き家で、人が通らないため道には苔が

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島を往来する車両、なにかが足りないような気が…スクーターに乗るおじいちゃんのアタマにも何かが乗っかってませんでした(笑

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この路地の先にも家があるのですが、草が茂って近づけません

どこにいても波音が聞こえるほど静かで、もはや時間が止まりかけているような気さえするこの島の風景、ちゃんと写真に撮って残したいとも思ったのですが、ここのように高齢化と人口減少を続けている島が実は瀬戸内に数多く存在し、恐らくは遠からず訪れるであろう無人化すら受け入れつつ日々生活していく事がこの島の現実なんだと思うと、今のこの島にとって必要なものは「人口減少を防ぐためになにかイベントを」とか「なにか観光資源を見つけて活性化を…」といった、いわゆる活性化プロジェクトではなく、いずれ時間の流れの中で人々の記憶の中から消えていくであろうこの島のありのままの姿を、島に関わった人たちそれぞれが記憶しておく事なのかな、とか思ったりしました。

この津島、翌日は島の盆踊りがおこなわれるそうで、私たちが島を離れる頃にはやぐらの準備が始まっていました。聞くと島を離れた人たちがお墓参りに帰って来て、静かなこの島もその日だけは昔日の賑わいを取り戻すそうです。普段はひと気のない瀬戸内の小さな島で年に一度だけ行われるこのローカルなイベントがどのような空気感の中で行われるのか、どうにも興味をそそられます。いずれにせよその中に私のような余所者の居場所はないような気がしますが。


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